一寸先は闇
振り返れど闇
何処にも行けない
進むべき方角すら分からない
死ぬ気など全く無い輩ほど「死にたい」と軽々しく口にする
鰭をちぎられた魚は身をよじっても小さな波に抗うことも出来ずに暗い海を漂う
この前電池を交換したばかりの携帯電話がいくら充電してもすぐに残り電池がわずかになる
やがて電力は底を突き電源が落ちる
まるで病に侵され死にゆく人のよう
時折自分の部屋にさえ居場所がなくなる
時がたった今でも夢にうなされるほど後悔している人生の過ち
頭の悪い人間は嫌いだ、と吐き捨てる頭が良いと思っている自分
拙い文章は語力の無さと人間性の浅さを垂れ流す
過去を振り返っても汚れた足跡と踏み潰した雑草しか見えない
あらゆる光を遮り、あらゆる音をかき消し、あらゆる色を無くす、闇
悪意に満ちた人のなんと人間らしいことか
あの愛された俳優が、あの偉大な政治家が死んでも、くだらない私は生き続けている
「インターネットには頭の悪い奴ばかりだ」と書かれたのを読んで自分のことと思い込み腹を立てるという自虐的思考
プラスの感情に比べ、マイナスの感情のなんと増幅し易いことか
自分の事しか考えない人は素敵
自分の得になるから人に何かしてあげるという人も良い
最も醜いのは、心から人のために生きられる人
こんな世界でも淡い夢や希望を抱いてしまうのならば、いっそ絶望しかない世界に連れて行って欲しい
闇を作り出すのではなく、自らの闇を暴き出し、曝け出すという行為
闇はどこまでも深く深く広がり、心を覆いつくす
やみ【闇】(名詞)
- くらいこと。光のないこと。暗黒。
- 夜のくらいこと。やみよ。
- 希望のないこと。「前途は―だ」
- 先の見通しのつかないこと。「一寸先は―だ」
- 心がまようこと。「心の―」
- やみとりひき。
小学館 新選国語辞典 第六版より