僕の言葉が足りなかったから。
僕の努力が足りなかったから。
そうやって過去の失敗を決め付けていた。
けれど突然、ひらめいた。
「恋愛って、ふたりでするもんだよな」
相手が何を考えているのか。
相手がどう思っているのか。
完全に理解しあえることはないとしても。
わかろうとする姿勢、軽んじてはいなかったろうか。
ふたりで付き合ってるのに、
「うまくいかない」なんてひとりでもがいて、
そしてひとりになっていったんだろう。
腕をめいっぱい伸ばしてみても、
今は抱き寄せる人はいなくて、
指先には何もかすりもしないけれど。
いつかこの手にやわらかいぬくもりが触れたとき、
そのまだ見ぬ誰かから目をそらさずに、
まっすぐに見つめよう。
心が触れ合うぐらいに。
2003年12月10日の心色より