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fast food text party(ファーストフードテキストパーティー)


変態家族

にっしー :
「いらっしゃいませっ!」
zak69_6996 :
普段ならば、「おかえり」と言うところなのだが、学校から帰ってきた僕に、意味深な笑みを浮かべた母がそう吐き捨てた。玄関でM字開脚の姿勢でこちらを直視している。「母胎にいらっしゃいませ」という意味だろうか。
はらぽん :
僕はそんな母の視線に耐えかねて、目をそらしながら「何か食べるものはない?」とたずねた。
にっしー :
「お客様お一人ですか?」
zak69_6996 :
内心、困惑していると母の陰部から声が聞こえてきた。見覚えのある声、そして見覚えのある顔だ。竹原だ!竹原が母の無惨に裂けた陰部から顔を出している。

その時、竹原の口から意外な一言が!
はらぽん :
「ボウズ、もうちょっと待ってくれや。なあママ、延長。延長お願いできるかなあ。」
にっしー :
「申し訳ありません、ただいま混みあっておりますので延長は遠慮いただいてます」母は僕から視線をそらさず言った。すぐにでも逃げ出したいが足が誰かに捕まれているかのように動かない。そう誰かに捕まれているよ・・・捕まれてるゥゥゥゥゥ!
zak69_6996 :
こうなっては仕方がない。こちらも本気を出さねばなるまい、と愛する母に童貞を捧げる覚悟を決め、ランドセルを放り投げた。ランドセルから零れ落ちた縦笛を母の陰部に突っ込んだ。

「ひぎぃぃっぃぃぃ!」

母の呻き声が家中に響いた。
はらぽん :
次の瞬間、昔僕が生まれてきたであろうその部分に突き刺さったアルトリコーダーがあるメロディを奏でた。「こ、この曲は・・・」
zak69_6996 :
その時、奥の部屋から怪訝そうな表情を浮かべ、姉が顔を出した。姉の部屋からはガッツ石松のテーマが聴こえてくる。

「どうしたの?」

姉は右腕で愛犬のチワワを抱き、左手にバターを握り、こちらを不思議そうに眺めている。バターと犬。絶好のアイテムだ。
にっしー :
「蛍の光」だ。暖かい・・・なんて暖かいメロディだろう、竹原が必死に吹いてる・・・。
zak69_6996 :
(順番!)
にっしー :
(まーまー)
にっしー :
(逆にすりゃいいよ)
zak69_6996 :
(はらぽっさんはー?)
はらぽん :
(ええと、Zakさんの分の続きでいいのかな)
にっしー :
(んだんだ)
はらぽん :
(では再開)
はらぽん :
竹原の蛍の光を聞いた途端、チワワは姉の腕を飛び出してみるみる巨大化し「まだだっ・・・まだ終わらんぞ・・・!」とうめきながらものすごい勢いで姉に飛びかかった。
にっしー :
「ただいまー」その時父が普通に帰ってきた。
zak69_6996 :
竹原は虚ろな目で事態を静観しながら、ポツリポツリと話しはじめた。
「こんなことになってしまって・・。これも全てアイツのせいだ・・」
「アイツ?アイツって・・、一体、誰?」
何か重大なことを口にしようとしているのか、視線が定まらない。
「全ての元凶は・・黒柳徹子さ・・」

「なんだって?オラ、耳さ遠いから聞こえんばい!」
「おじいちゃんは黙ってて!」
はらぽん :
父「なあー、ところでお土産にハンバーガー買ってきたんだけど誰か食う?」
zak69_6996 :
(おとせよー)
zak69_6996 :
(時間だぞー)
zak69_6996 :
(けけけ)
はらぽん :
(にっしー任せた)
にっしー :
父はこんな状況で何を言っているんだろう。事態の重大さがわかってない。「なぁみん「ありがとうごじゃいますうぅぅぅ!」